生活の足となっている電動アシスト自転車ですが、ここ数年、バッテリーの盗難被害が相次いでいます。どんな対策をしているのか、取材しました。

■“売れるから盗む”が背景に 急増する「電動自転車のバッテリー」盗難

南波雅俊キャスター:
急増している“電動アシスト自転車のバッテリー盗難”。どのようなシチュエーションで盗まれ、どういう対策をすればいいのでしょうか。

元埼玉県警の刑事・佐々木成三さんによりますと、「バッテリーは定期的な交換が必要で需要が高い『売れるから盗む』が背景にある」ということです。

実際、バッテリーの寿命は4~5年と言われています(セオサイクル芦花公園店によると)。

バッテリーは、メーカー販売価格では5万円前後ですが、フリマサイトでは約5000円~2万円で販売されていました。

元埼玉県警の刑事・佐々木さんは、全部がそうとはないとした上で、「(フリマサイトでは)盗まれたバッテリーが売られている可能性もある」としています。

自転車は防犯登録がありますが、バッテリーは防犯登録がないことも、バッテリーが盗難にあいやすい要因といえそうです。

■発生件数は1位は「一戸建て住宅」しかし、中高層の集合住宅でも…

南波キャスター:
バッテリーの盗難の被害は、約7割が住宅の敷地内。集合住宅も含めた中でも「一戸建て住宅」でのケースが1番多く、発生件数は101件になっています。(警視庁HPより 令和6年 生活安全総務課手集計)

鍵の付けっ放しの場合に盗まれることが多いということです。

【施錠状況と被害場所との関係】
・一戸建て住宅
鍵の付けっ放し:63件
施錠あり 他:38件
(警視庁HPより 令和6年 生活安全総務課手集計)

元埼玉県警の刑事・佐々木さんは「窃盗犯は『うっかり』を狙っている。自宅は盗まれるという認識がうすく、気が緩みやすい」としています。

電動バッテリー付き自転車は、自転車本体とバッテリーとで、鍵が共有になっているものが多いため、鍵を付けっ放しにしてしまうと盗まれる可能性が高まるということです。

また、一戸建ての住宅以外でも、4階建て以上中高層集合住宅で外に自転車置き場があるパターンですと、鍵の付けっ放しと施錠あり他の件数はあまり変わらなくなっています。つまり、施錠していても盗難が多いということです。

【施錠状況と被害場所との関係】
・4階建て以上中高層集合住宅
鍵の付けっ放し:41件
施錠あり 他:45件
(警視庁HPより 令和6年 生活安全総務課手集計)

元埼玉県警の刑事・佐々木さんは、「大量の自転車が停められていて標的になりやすい。鍵を開けるための工具を持ってきているのでは」とみています。

■盗難を防ぐ対策とは?バッテリー専用の補償も

南波キャスター:
対策はどうしたらいいのでしょうか。

▼二重ロック
犯人も開けるのに手間取るため警戒しやすい

▼車体カバー
バッテリー付きの電動自転車なのか、そうでないのか分かりにくいため、盗まれにくいか

▼メーカーの補償サービス
自転車とは別のバッテリー用の保険

「e-安心プラスone」
「サキゾナエ」など

バッテリーを盗まれた場合、再度購入する際に購入費用の多くを補償。

日比麻音子キャスター:
面倒だとは思いますが、夜はバッテリーを家の中に閉まうなど、対策が必要そうですね。

フリマサイトなどで転売されているものは、正しく使えるかどうか分かりません。火災につながる可能性もありますので、注意してください。

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