警察官の制服デザインが31年ぶりに変わることが決まりました。暑さ対策としてポロシャツが導入されるほか、女性警察官のスカートが廃止されます。
警察庁は女性警察官のスカートを廃止し、男性警察官と同様にズボンに統一することを決めました。
警察庁によりますと、2024年4月時点で、全国の警察官は約26万人で、そのうち女性警察官は約1割の3万645人です。
現在はほとんどの女性警察官が、動きやすさを重視しズボンで働いていることから、実情にあわせてスカートを廃止します。
その他にも、ズボンのポケットやベルト通しについても、男女同様のデザインになるほか、警察官の帽子の記章や左胸につける階級章については、これまで女性警察官の方が小さかったものが男女同じサイズになります。
警察庁によりますと、以前は警察学校を卒業した警察官は、男性は交番に配属された一方、女性警察官は交通指導の取り締まりに従事するなど男女で仕事に違いがあったということです。制服についても、1994年以前は、女性警察官のズボンは冬服のみでした。しかし、現在は男女ともに交番配属からスタートし、女性警察官も男性と同じ仕事に従事していることから、現場の警察官から「なぜ男女の制服に違いがあるのか」という声も寄せられていたということです。
また、暑さ対策として新たな夏服の導入も決まりました。通気性などを重視し、ポリエステル素材のポロシャツが導入されるほか、帽子の頭上部分がメッシュ素材に変わります。さらに、帽子の記章が洗濯可能な素材に変わります。
警察官の制服が現在のデザインとなったのは1994年で、デザイン変更は31年ぶりです。新たな制服の導入は2025年4月1日からで、希望する都道府県警から順次導入されます。
警察官の制服は都道府県警の予算で購入されていて、夏服の運用は多くの都道府県警で5月に始まるということですが、全国的にも暑い埼玉県警の熊谷署を含む4署においては、新たな夏服が今年5月から試行着用されるということです。
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