旧優生保護法の下で障害がある人たちに強制不妊手術をした問題で、兵庫県の斎藤知事が県内の被害者に初めて謝罪しました。
【斎藤知事】「いま考えてもやるべきではなかった政策。知事として深くお詫び申し上げたい」
26日、斎藤知事と面会した被害者は、旧優生保護法の下で障害があることなどを理由に不妊手術を強要されたとして国に損害賠償を求め、最高裁が去年「違憲」との判決を下していました。
兵庫県では1960年代から70年代ごろに、強制不妊手術の公費負担などを全国に先駆けて進めていて、被害者が謝罪を求めていました。
【被害者小林宝二さん(93)】「兵庫県は悪いことをしました。謝罪するのが遅すぎます。これからは県の責任で差別のない社会をつくってほしい」
兵庫県の知事が被害者に直接謝罪したのは初めてで、県は今後、政策の検証などを検討する方針です。
(関西テレビ「newsランナー」2025年6月26日放送)