SNSに投稿された画像。
猫の譲渡を持ち掛けて金をだまし取るというトラブルが今、相次いでいるそうなんです。

このSNSのアカウントに接触し、「X」を名乗る人物を直撃しました。

「猫舎閉鎖のため、自家繁殖の子猫を無償で譲渡します」といったうたい文句で猫の譲渡を持ち掛け、お金をだまし取る。
こうしたトラブルが今、東京や大阪で起きているといいます。

「これ間違いなく詐欺だと思うんです、って言う形で。非常に腹立たしく思います」と語るのは、大阪府内で猫の保護活動などを行う団体「ねこから目線。」の小池英梨子代表。

ある日、突然事務所に人が訪れ、身に覚えのない猫の引き渡しを要求されたといいます。

住所を勝手に使われた団体「ねこから目線。」小池英梨子代表:
何のことかさっぱりわからなくて。いきなり猫もらいに来ましたって言われて…。うちも保護猫の活動をしているので、里親譲渡などはやっているんですけど、当然面談などして。いきなり来てもらって猫を持って帰って、なんてことはまずないので。

話を聞いてみると、次のような状況が判明しました。

猫の無料譲渡を持ち掛けるSNSにコンタクトすると、「X」を名乗る人物が対応。
猫は無料とする一方、えさ代と保険料3万円ほどをキャッシュレスで支払うよう要求します。
そして、X氏は引き渡し先の住所として、全く無関係の団体を指定していたというのです。

小池英梨子代表:
(猫を引き取りに)2人、2件来ました。(1組は)お金払ったんだから早く猫出して下さいみたいな感じで。そっちがグルなんじゃないかみたいな。

住所を勝手に使われたこの保護猫団体は、直接の被害は受けていないものの、警察に相談。
ホームページ上で注意喚起を行っています。

詐欺が疑われるトラブルは、他にも横行しているのか。
番組スタッフが猫の無料譲渡をうたういくつかのSNSにコンタクトすると、最終的に出てきたのが、大阪のケースと同様、あの「X氏」でした。

希望の猫を伝えて話を進めていくと、やはり、無料とうたいながら、えさ代と保険料合わせて2万8000円のキャッシュレス払いが必要というX氏。

猫の“無料譲渡”をうたうX氏:
無料で譲渡された猫ちゃんに対して十分に大切にしてもらえないことがあるため、このような規則を設けています~。

その後、支払いを催促するかのように毎日連絡を入れてくるX氏。
引き渡し先とする東京都内の住所は提示する一方で、事前の見学などを求めても、「猫ちゃんを選びに来る方も多いため、私たちの負担が非常に大きくなっています」と、どこか矛盾した理由で何度要求しても拒否。

そこで、案内された都内の住所に行ってみると、犬のブリーダーという人物が住んでいました。

住所を使われていた“犬のブリーダー”:
うちは全く関係ありません。うちにも突然、猫を引き取りに来た方がいましたが、猫は取り扱ったことすらなく、迷惑しています。

やはり、今回のケースでも住所を勝手に使っていたとみられるX氏。
その真意を聞くべく、SNSの通話機能で呼び出してみると、出る様子はありません。

そこで、フジテレビの報道スタッフであることを明かし、「取材をしたい」とメッセージを入れてみると、「あなたはとても礼儀がなく、とても不快です。本当に気持ち悪いです」という返事を最後に、X氏のメッセージは途絶えました。

今回の猫の無料譲渡トラブルについて、専門家は「詐欺の可能性が非常に高い」と指摘。

ペット問題に詳しい橋下綜合法律事務所・溝上宏司弁護士:
この文面を見た瞬間に怪しいなと思う。親密さ、親しさというものを強調したような文面になっている。保険料のところで後々返金されるというくだりがあるが、通常のペット保険は返金されることは想定しがたい。

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

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