秋田県知事の失言でも話題になった愛媛県の郷土料理「じゃこ天」が売れています。また購入者の多くが「秋田県民」だということです。カレーや炊き込みご飯にしても美味しいというその魅力をお伝えします。
■“過去最高”の売上を記録
南波雅俊キャスター:
11月4日~5日に開催された「ふるさと渋谷フェスティバル2023」で、愛媛・宇和島市の安岡蒲鉾のじゃこ天が1200枚売れました。
10年くらい前から出店してるそうですが、これが“過去最高”。4日分ぐらいが1日で売れたということです。
安岡蒲鉾では、秋田県知事の「貧乏くさい」発言以来、ネットショップで買う人の6割が秋田県民だということです。
購入者の備考欄には、「当県の“殿ご乱心”で、ご迷惑をおかけしました。お許しください!」「お詫びのしるしに…秋田の酒で、じゃこ天をいただきたいと思います」といったコメントが書かれているということです。
■秋田県内でも一部で“完売”に
さらに秋田県内でも変化が起きています。
本来は秋田県内の特産品を売っている秋田のギフトショップでは、11月1日から、じゃこ天を入荷しました。
初入荷の80個が、翌日までに完売。3日には80個仕入れて、完売。
4日には100個仕入れて、完売。
6日にも100個入荷し、午後3時時点で残りわずかということでかなりの売れ行き。
愛媛・宇和島市の観光係の上月彩季さんは、「(秋田県知事の発言は)じゃこ天を知ってもらう良いきっかけになったので、結果的にOKです」と話しています。
■じゃこ天は“貧乏くさくない” 価格はこの20年で、約5倍に
南波雅俊キャスター:
一方の「ふるさと渋谷フェスティバル2023」では、秋田のきりたんぽ鍋も、5日には、730杯と過去最高に売れたということです。
きりたんぽ鍋の店には、愛媛県民が続々と来店したということです。県民同士は和解ムードです。
「貧乏くさい」発言があったじゃこ天ですが、まったく貧乏くさくありません。
じゃこ天1枚(55g)に、何匹の魚(ほたるじゃこ)を使うのかというと、10匹くらい。
価格は1個250円前後。ほたるじゃこ自体の値段も上がってるということで、20年で、5倍くらいにまで値上がりしてるそうです。
骨や皮ごとすり潰すので、風味が強いというところから、愛媛では、「じゃこ天うどん」や「じゃこ天みそ汁」が定番。
じゃこ天だけで十分に出汁が取れるので、出汁をいかした「じゃこ天炊き込みご飯」や肉の代わりにじゃこ天を入れた「じゃこ天カレー」なんていうものも親しまれているそうです。
今回、物議を醸したじゃこ天ですが、秋田県の佐竹敬久知事の提案で、11月15日、東京・有楽町で、四国4県と秋田県の共同物産展が開催されます。
佐竹知事も出席の意向です。ちなみに、この日は、知事の誕生日だということです。
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