3月8日の国際女性デーを前に、およそ100年前、関西大学で初めての女子学生となり、ジャーナリストとしても活躍した北村兼子さんに「特別卒業証書」が授与されました。

「おめでとうございます」

『特別卒業証書』が贈られたのは、大阪生まれで関西大学初の女子学生・北村兼子さん。

1923年、当時の法律で「女子」は正規入学できず、法学部の聴講生となり、全科目の聴講を修了しましたが、卒業生としては扱われませんでした。

その後、新聞社の記者やジャーナリストとして、「女性の参政権獲得」などを目指し、活動を続けた北村さん。

飛行士の免許もとり、海外へ渡る予定でしたが、病のため27歳の若さでこの世を去りました。

関西大学は、国際女性デーを前に、北村さんの功績を称えたいと、およそ100年の時を経て「特別卒業証書」を、おいの北村高さんに手渡しました。

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【関西大学 高橋智幸学長】「困難を自分で切り開いてきた先輩がいるということを今の学生にも知ってもらいたい」

『特別卒業証書』は、戦時中に卒業できなかった学生などに贈られていて、北村さんで5人目です。

(関西テレビ「newsランナー」2025年3月7日放送)

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