新潟・湯沢町の雪山で目撃されたのは、ぽっかりと開いた穴から飛び出すスキー板。
よく見ると、中には人の姿がありました。
これは、遭難者を救助するまでを捉えた緊迫の一部始終です。
3月11日、50代の男性が3人の知人とともに雪山を滑るバックカントリースキーをしていたところ、転倒。
自力での下山が困難な状態になったといいます。
知人が消防に通報し、救助を要請すると、男性以外の3人は自力で下山。
県警はヘリで男性の救助を試みましたが、悪天候により断念したといいます。
翌朝、捜索を再開すると、雪山の中にうずくまる男性を発見しました。
救助隊員が男性のもとへと駆け付け状況を説明し、男性の体をロープで固定。
いざ、引き上げようとしたところ男性は「(板は)持って行けないですか?」といいます。
「命が優先」。救助隊員はそう伝えると、スキー板を残し男性をヘリに搬送しました。
その後、男性は病院に運ばれ、右足を骨折した疑いがあるといいますが、幸い命に別条はないということです。
警察によると、男性たちは登山届を出していなかったといいます。
また、山に入る時には登山届を提出し、山にくわしい人と入山するよう注意を呼びかけています。
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