1月19日、皇居・宮殿で新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が行われた。

年の初めに共通のお題で和歌を詠み披露する今年のお題は「和」。
はじめに 天皇陛下の「御製」 皇后さまの「御歌」が書かれた懐紙が両陛下の前に置かれ、
進行役の「読師(どくじ)」「講師(こうじ)」と呼ばれる役など合わせて6人が歌を詠みあげる。

感染対策のアクリル板を使用しないのは2020年以来4年ぶり。
約1万5千首の一般応募の中から選ばれた10人の歌が古式ゆかしい節回しで詠みあげられた。

両陛下の和歌は、歌の書かれた懐紙を受け取る「読師(どくじ)」によって詠みあげられる。
懐紙の歌はそれぞれ両陛下が自らしたためられている。

皇后さまは、愛子さまが中学の卒業文集に寄せられた作文について詠まれた。

「広島を はじめて訪(と)ひて 平和への 深き念(おも)ひを 吾子(あこ)は綴れり」

愛子さまは、中学の修学旅行で初めて広島を訪れ平和への願いを卒業文集に綴られた。
このことを感慨深く思い、若い世代に平和の大切さが受け継がれていくことを願って詠まれた。

歌の披露は「講師」が1度通して詠みあげてから「発声(はっせい)」が始めの句を独唱。
続いて4人の「講頌(こうしょう)」が加わり、独特の節をつけて詠みあげていく。

天皇陛下は 全国各地への訪問で温かい歓迎を受け、様々な人たちと交流できた喜びを詠まれた。

「をちこちの 旅路に会へる 人びとの 笑顔を見れば 心和みぬ」

皇太子時代を含め 47都道府県全てを訪問されている陛下。
訪ねた先で温かく迎えられたことを嬉しく思い、人々の笑顔に接しご自身の心も和んだ気持ちを詠まれた。

令和7年のお題は「夢」で、令和6年9月末まで受け付けられる。

FNNプライムオンライン
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