なぜ結婚していると性別の変更は認められないのか。
法律の壁に阻まれたトランスジェンダーの夫婦が思いを語りました。
京都市に住む、みきさん(仮名・50代)は、「戸籍上」は男性ですが、女性として生活していて、性別変更を希望しています。
ただ、みきさんには妻(40代)がいて、今の法律で性別を変えると同性婚となってしまうため、変更には離婚が必要となります。
夫婦はこれが人権侵害にあたるとして性別変更の申し立てを行いました。
しかし、京都家庭裁判所は「今の法律で認められていない同性婚を避けることが目的だ」として認めませんでした。
この決定を受け夫婦は、「性別変更を諦めるか、離婚するかを迫られている」と話しました。
【みきさんの妻】「(同性婚の夫婦が)常に離婚を考えないとならない現状が変わらないのは、国に離婚を迫られている状態なので、なぜ私たちだけが…という気持ちが強くあります」
2人は今後、大阪高等裁判所に抗告する方針です。
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月26日放送)