円相場が1ドル=140円台に突入しました。これは、約7か月ぶりの「円高水準」です。この状況はいつまで続くのでしょうか?
■約7か月ぶりの“円高” 旅行シーズンと重なり両替所に行列
4月21日、東京・新宿にある「外貨両替所」にできた長い行列。
30代男性
「本当に久々に見たなという数字で、いくらか日本円もドルに替えておこうかなみたいな気持ちになりますね」
東京外国為替市場では、円相場が「1ドル=140円台」に突入しました。これは2024年9月以来、約7か月ぶりの円高水準です。
40代男性
「まじっすか!あ~、それでも海外厳しいっすね」
40代女性
「円安の状態に慣れたというか、あまり考えずに行くようになると思います。慣れちゃったというか、あの時代には戻らない感じはしますね」
なぜ円高水準になったのでしょうか。
インターバンクHD 佐藤豪 社長
「関税の問題とトランプ大統領が円高にしたいという思惑があるので、為替相場で将来的に円高になるという流れが来ていると思います」
アメリカのトランプ大統領が、貿易の妨げになる非関税障壁の1つに、為替操作を挙げています。
4月24日で調整されている加藤財務大臣とベッセント財務長官の会談で、円安の是正を求められるとの思惑から、「円買い・ドル売り」の動きが強まっています。
――普段、(外貨両替所に)行列できる?
インターバンクHD 佐藤豪 社長
「普段は頻繁にではないですけど、相場が変動するときには、行列で多くのお客様がいらっしゃいます。旅行シーズンと円高のタイミングが重なって、多くのお客様がいらっしゃっています」
■年末まで続く可能性 円高のメリットとデメリット
ゴールデンウイークが迫る中、「円高水準」はいつまで続くのでしょうか。
出水麻衣キャスター:
7か月ぶりの円高水準ということで、メリットとデメリットを挙げてみました。
【メリット】
・為替で海外旅行が少し安く感じられるかもしれません。
・輸入品などの価格も安くなる可能性があります。
【デメリット】
・インバウンドのお客さんが減る可能性があります。
・輸出企業の利益への影響も出てくる可能性があります。
ドルに対して円高という「1ドル=140円台」の今の状況を、どのように考えればいいのでしょうか。
大和証券 末廣徹 チーフエコノミストは、「円高というより『ドル安』」と分析しています。
アメリカはパウエル議長の解任を検討しているということで、アメリカの健全性が問題視されているということ。また、トランプ政権の運営の不安からドル売りが加速しているという現状があります。
みずほリサーチ&テクノロジーズ 酒井才介 チーフ日本経済エコノミストは、「円高は年末くらいまで続き、130円台後半まで上がるのでは」という分析をしています。
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